昨年から男木島への移住者や移住希望者が増えてきましたが、必ず付いて回るのが雇用と収入です。男木島から高松に通勤するスタイルもありますが、最終便が高松発18:10分なので、それまでに乗船できる仕事にかぎられてしまい、仕事の選択がどうしても減ってしまいます。また、移住希望者の話を聞くと男木島での生活そのものに価値観を見いだしたいという人が圧倒的に多く、高松まで働きに行く事にはあまり乗り気ではないという話を聞きます。しかしながら、人口200人弱の島の就労口や産業、水産業や農業、飲食業は限られています。

その課題を解決、軽減する為に漁師の人たちからからヒントを得て、男木島での現金収入、雇用につなげられる為の新しい取り組みの一つとして干しえび(水産物の加工品)をスタートする事にしました。NHKの番組でも取り上げられた干しえびですが、以前は男木島の漁師さんたちの間でよく作られていたものです。男木島で漕ぎ船(底引き網漁)は現在4隻ですが、昭和60年代には20〜30隻程度はあったように記憶しています。男木島の漕ぎ船は夫婦で乗ることが多く、旦那さんが網を上げ下ろしや運転をしている間に同乗している奥さんが魚を選り分ける作業を分担していました。大量に網にかかり網の目を詰まらせる海老などもきれいに選り分け、痛まないうちに船上で茹でていました。その茹でた海老を市場に出荷したり、船に吊るした網に入れたり、港で干して乾燥させて日常的に食べていたそうです。最近は夫婦で乗船し操業されている漕ぎ船も少ないので選り分ける作業と茹でる作業が大変なのですが、宮下さんと橋本さんに協力いただきながら、200袋が生産できました。

予想に反して、試験販売を交流感や催事などで行いましたが約二ヶ月で200個が売り切れになりました。(テレビ放送時には在庫はありませんでした、すみません。)これには、生産や販売に関わった島の人たちも驚きでした。そして、干しえびの売れ方には、特に漁業関係者のかたは好評で、新しい価値で売り出しても売れる事が自信にも繋がったように感じます。しかし、昨年末ごろから天候が安定せずに海老の収穫量も水温の低下とともに下がり、12月で昨年分の生産は終了しました。次回の干しえびの生産は6月頃を予定しています。もうしばらく、お待ちください。

カテゴリー: 生業

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