島の伝統食文化「男木みそ」を学ぼう開催レポート

2025年11月16日、高松市環境総務課主催の環境学習イベント「島伝統の食文化『男木みそ』を学ぼう」が男木島で開催され、
男木島生活研究所として協力しました。
当日は定員を大きく超えるお申し込みをいただき、多くの方に男木みその魅力に触れていただく一日となりました。

なぜ男木島で麦味噌が作られてきたのか

男木島では古くから“麦味噌”である男木みそが受け継がれてきました。
その背景には、島の地形や水の確保のしづらさ、保存食の知恵など、さまざまな地理的・歴史的理由があります。

イベント冒頭では、NPO法人男木島生活研究所の福井大和より、男木みその歩みや、島に伝わる食文化を守る意義についてお話ししました。
また同じくNPO法人男木島生活研究所のなかがわまりめより大麦の畑の話をしてから、実際の畑での作業、味噌づくりのワークショップを行いました。

大麦づくりから味噌づくりまで

近年、島では高齢化が進み、

  • 大麦の栽培者がいない
  • 大麦の流通そのものが少ない
  • 味噌づくりが重労働で続ける人が減っていて今では残り数件となっている

といった課題が生じています。

この貴重な食文化を未来につなぐため、Uターン・移住者を中心に、「大麦の栽培から味噌づくりまで島で行う」 新しい取り組みが始まっています。
今回の環境学習イベントは、その活動を知っていただく貴重な機会にもなりました。

1日の流れ

イベントは9:00からスタートし、島の暮らしと季節を感じながら進みました。
またワークショップ開始前に、ちょうどできた麦麹を参加者の皆さんに見ていただきました。

ワークショップの流れ

9:00 NPOの話(福井大和)
男木みその歴史や、島での取り組みを紹介。

9:30 麦の話(なかがわまりめ)
大麦が島でどのように育てられてきたかを学ぶレクチャー。

10:00 麦畑へ出発/麦まき体験
秋の男木島を歩き、皆さんで麦種をまきました。

11:30 男木みそランチ
男木みそを楽しむ、島の食材をつかった温かいおでんと、男木みそのおにぎりランチを楽しんでいただきました。

12:30 味噌づくりワークショップ(石部香織)
あらかじめ発酵させた麦麹と、炊いた大豆を合わせてミンチにし、熟成させる樽に詰めるまでの伝統的な男木みそ作りの工程を体験。

14:30 島の麦とハーブのスワッグづくり(なかがわまりめ)
島の植物を束ね、持ち帰れる飾りに。

15:30 島の散策案内・自由時間
灯台周辺の景色や家並みを楽しみながら島歩き。

16:30 解散

天候にも恵まれ、ゆったりとした島の空気に包まれながら、男木みその魅力を五感で味わう1日となりました。

イベント募集概要(アーカイブ)

  • 開催日:2025年11月16日(日)9:00〜16:30
  • 集合場所/時間:高松港8時集合(フェリーめおん8:00発に乗船)
  • 定員:15名(小学生以上)
  • 参加費:3,000円(ランチ・体験料込)
  • 主催:高松市環境総務課・高松市脱炭素型都市推進会議
  • 協力NPO法人男木島生活研究所鍬と本 ほか