シンガポールで開催されたアジア地域最大の広告コミュニケーションフェスティバル Spikes Asia 2026 において、株式会社資生堂の「男木(おぎ)みそ」を缶詰として保存するプロジェクトムービー「BEST AFTER 2055」がDesign部門グランプリを受賞されました。

男木島生活研究所では、島の食文化である「男木(おぎ)みそ」を未来へつなぐための取り組みを続けています。
男木みそは、大麦を原料とした麦みそで、かつては島の多くの家庭で仕込まれていましたが、作り手の高齢化や生活様式の変化により、年々担い手が減少しています。
研究所では、この食文化を継承するため、大麦の栽培、味噌づくり、味噌づくりワークショップの開催などの活動を行ってきました。重労働ではありますが、土を耕し、麦を育て、仕込みを行う一連の営みそのものが、文化の核心であると考えています。
こうした活動の記録や関係者との対話を通じて、男木みそを未来へ残すためのプロジェクトが少しずつ形になっていきました。
資生堂はその過程に関心を寄せ、2022年より映像制作を含む作品づくりの協働が始まりました。男木島生活研究所では制作にあたり、島内での撮影場所の提供、事前調査への協力、島民のご紹介、取材対応など、地域側の窓口として関わっています。
受賞作品「BEST AFTER 2055」について
香川県高松市・男木島(おぎじま)で親しまれてきた家庭の味「男木みそ」は、島の高齢化に伴い、絶滅の危機に瀕しています。資生堂は、瀬戸内国際芸術祭をきっかけに男木島を訪れ、この現状を知ったことから、文化継承の一歩として「男木みそ缶」を開発しました。「これが最後の男木みそになるかもしれない」というメッセージを込めた、地域の食文化を未来へとつなぐための保存缶詰です。
缶の天面に刻まれた「BEST AFTER 2055」は、このままいくと男木みそが絶滅すると算出した年を示しており、文化を継承できるかどうかの重要なボーダーラインを象徴しています。受け継がれてきたものを未来へと手渡す新たな継承のあり方として、島民とともに“男木島らしい男木島をのこす”体験デザインを推進した作品です。
(資生堂リリース記事より引用)
小さな島で受け継がれてきた食文化が国際的な舞台で高く評価されたことを、私たちも大変嬉しく思います。長年守り続けてきた島の方々にとっても、大きな励みになる出来事ではないでしょうか。
男木島の関係者として、男木島生活研究所の福井大和、石部香織の両名がパートナーとしてクレジットされています。長年続けられてきた島の営みが、このような形で広く知られる機会となったことは大きな意味を持つと感じています。
男木島生活研究所では、今後も地域に根ざした文化や暮らしを記録し、次の世代へつないでいく活動を続けていきます。
詳細は 資生堂 の発表をご覧ください。
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000004156
