男木島を「繋ぐ」「守る」2つのクラウドファンディング進行中

現在、男木島では2つのクラウドファンディングが進行しています。

一つはこの男木島生活研究所の代表でもある福井大和が推進している古い郵便局だった建物を再生し宿にし、人や文化の往き交う宿にしようという「鍬と本」のプロジェクト。もう一つは移住して来られた山口憲太郎さんが立ち上げた「Lemon tree hotel project」です。

鍬と本プロジェクト
男木島を未来へ繋ぐ|古い郵便局舎を生かし、人や文化が往き交う宿へ

移住者も増え、周りから見ると順風満帆に見えるかもしれない男木島ですが、実は私たちが引っ越してきた8年前から人口は約170人から約150人へと20人減っています。しかもその今住んでいる約150人のうち約50人は移住者や移住者から生まれた子どもたちです。ということはこの新しく住んだ人たちがいなかったら、男木の人口はもはやこの8年で100人を切るかもしれないという状況になっていたと考えられます。

実際今も男木島の最も多い年齢層は80歳代で、これからの島のインフラの維持には課題がずっと残っています。
とはいえ、昨年には定期船が新造され、今年は光回線もやっと男木島に来ました。いろんな人がこれからの男木島に期待をしてくださっている、未来を見てくれていると感じています。

だからこそ、これからも新しい関係を外と紡いでいくプロジェクトを立ち上げました。男木島を未来へ繋ぐために。
ただ新しく関係人口を作ろうというわけではなく、核として男木島の文化を共有する、男木島の暮らしを共有するということを考えています。
場所は、男木島の旧郵便局でもある崎中邸です。旧郵便局である崎中邸は明治時代からの登記で、郵便局時代は電話の交換所でもあったらしいです。そんな風に島の外を中が交差する場所だった建物をまた人が往き交う宿へ再生する。

この「鍬と本」のプロジェクトでは、男木島の暮らしを体験していただけるゆっくりとした場所を作りたいと思っています。

https://readyfor.jp/projects/re-ogijima

Lemon tree hotel project
瀬戸内・男木島の古民家から地方創生。里山を守る循環型ホテルをつくる

「Lemon tree hotel project」と名づけられたこちらのプロジェクトは男木島に里山を守る循環型ホテルを作ろうというものです。
「Lemon tree hotel project」では「古民家から出た古材や、島内から集めた廃材を、ホテル建材として利用」「ホテルから出る食物残渣(残りかす)や灰、島内の生ゴミなどをすべてコンポスト(堆肥)化し畑で使用」「コンポスト・トイレ(微生物に排泄物を分解させて堆肥にするトイレ)を使用し、コンポスト(堆肥)は山に還していきます」など、地域集落や自然環境を維持・再生するサーキュラーな仕組みを詰め込んだ試みをしようとされています。

https://readyfor.jp/projects/lemontreehotel1

こんな風に島のことを考えてくれる人たちが増えていて、どんどんそれぞれの輪が広がって、またその輪が繋がって大きな輪になっている男木島。

男木島を「繋ぐ」「守る」プロジェクト、応援いただけたら嬉しいです。
詳しくはぜひそれぞれのページをご覧になってください。