石部香織 男木島に引っ越したわけ

男木島に引っ越した理由

一人旅で初めて男木島を訪れたとき、島民の方々とお話するなかで気さくでオープンな島民性を感じられたり、島外から引っ越してきて新しくなにかを始めようとしている人たちがいることなどを聞きました。それまでの私は、これといって好きなことややりたいことがないまま過ごしてきましたが、「男木島に住んだら、私も何か新しいことに取り組めるかも」という想像が膨らんだことがきっかけです。

坂道から見る瀬戸内海の美しさはもちろん、島がコンパクトでどこへ行くにも徒歩でまわれ、高松の中心街まで船1本でいけるところも魅力でした。元々住んでいた東京の郊外と比べても、車や満員電車に乗らずに気軽に出かけられる点で、男木島の方が便利ともいえるかもしれません。

2016年当時、募集があった地域おこし協力隊として赴任できたこともありがたかったです。市や自治体を通して住める状態の家を用意していただけ、任期中は小さなイベントの開催などを通して地域の人たちと交流しながら新しいことに挑戦することができました。

住み始めて、生活・仕事など、暮らし全般について

島民同士よく顔を知っていて、家の外に出れば誰かと会っておしゃべりができるので、島全体がひとつのコミュニティのような感覚です。昔から島に住んでいる人たちと、引っ越してきた人たちの壁も感じにくく、お祭りや運動会などの行事では様々な世代の人たちが一緒に盛り上がります。

移住をする上で、困ったことや良かったこと

大型のものを搬入する時は大変です。引越し業者さんや電気屋さんなど、島に運んできてくれるところを探すのに苦労し、都会のようにはいかないなと感じました。ですが、島の人たちが気軽に手伝ってくれたり、相談に乗ってくれたりするのがとても心強いです。

引っ越しするにあたって気になったことと、どう解決したのか

住む家の水まわりが使える状態かは不安でしたが、入居前に蛇口の交換やトイレの簡易水洗化などをしていただいたおかげで、不自由なく住むことができました。

移住したての頃の、図書館でのお餅つきの様子 (Photo by.Junko Nukaga)

石部香織 移住歴5年半 / 東京都から

Woman Typeインタビュー
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